最近、ツタンカーメン展やエジプト関連の展示会などが多く開催されています。過去の開催事例ではかなりの動員数がある人気のイベントです。
2023年にも大規模な展示会が開催されました。
2024年は、横浜みなとみらいの体感型展示会が開催されます。
2024年12月13日から2025年12月25日まで、横浜みなとみらいの「ツタンカーメン・ミュージアム」で「ツタンカーメンの謎〜体感型古代エジプト展〜」が開催。
「体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」2023が大人気のうちに閉幕
この展覧会は2023年7月1日から11月20日まで、角川武蔵野ミュージアムの1階グランドギャラリーで開催されました。
展覧会の特徴(過去開催)
1. コンセプト: 「HISTORYはSTORYだ!」をテーマに、ツタンカーメンの人生と思いを追体験できる新感覚の展示。
2. 体感型展示:
- 大空間での壁と床へのプロジェクションマッピング
- 古代エジプトの創生から神々の変遷を表現
- ツタンカーメンの生涯を視覚・聴覚・身体で感じるデジタルコンテンツ
3. 高精細デジタル展示:
- ツタンカーメンのマスクや副葬品の高精細3Dスキャンデータを使用
- 超大型スクリーンでのデジタル展示
4. スーパーレプリカ: 世界に3セットしかない130点以上の超複製品を展示
展覧会の詳細(過去開催)
- 開催期間: 2023年7月1日〜11月20日
- 開催時間: 日〜木 10:00〜18:00 / 金・土 10:00〜21:00
- 料金: 一般(大学生以上) 2,400円 / 中高生 1,800円 / 小学生 1,000円 / 未就学児 無料
特別企画(過去開催)
1. TUTANKHAMUN METAVERSE: メタバース、NFTアート、ARを使用した体験
2. NFTスタンプラリー: 展示をめぐりながらツタンカーメンの副葬品をモチーフとしたNFTカードを獲得
3. ARアプリケーション: 「MetaPlayer1.0 AR」を使用し、ミュージアム横にギザの大ピラミッドをAR表示
制作陣(過去開催)
- 監修: 河江肖剰(名古屋大学高等研究院准教授)
- 空間設計デザイン: 上條安里(日本アカデミー賞最優秀美術賞受賞者)
- 音楽監督: 川井憲次
この展覧会は、最新技術を駆使して古代エジプトとツタンカーメンの世界を体感できる、革新的な体験型展示となっていました。
「体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」では、以下のような体験ができました
1. 没入型デジタル体験: 大空間での壁と床へのプロジェクションマッピングにより、古代エジプトの創生から神々の変遷、そしてツタンカーメンの生涯を視覚・聴覚・身体で感じることができました。
2. 高精細デジタル展示: ツタンカーメンのマスクや副葬品の高精細3Dスキャンデータを使用した映像コンテンツを超大型スクリーンで鑑賞できました。
3. スーパーレプリカ体験: 世界に3セットしかない約130点の精巧な複製品(スーパーレプリカ)を間近で見ることができました。
4. 王墓の再現: ツタンカーメンの王墓を再現した空間で、発見当時の雰囲気を体感できました。
5. ツタンカーメンの日常体験: 若きファラオの生活を想像し、体験できるエリアがありました。
6. 古代エジプトの文化学習: 一神教と多神教の間を揺れ動いた古代エジプトの神々、死生観、ミイラ、象形文字「ヒエログリフ」について学ぶことができました。
7. NFTアート体験: 展示物をNFTアートとして持ち帰ることができました。
この展覧会は、最新技術と考古学的アプローチを融合させ、ツタンカーメンの人生と古代エジプトの世界を全身で体感し、学ぶことができる革新的な体験型展示となっていました。
過去のツタンカーメン展の開催時の動員数
ツタンカーメン展は日本で過去に大きな人気を集めた展覧会です。主な開催事例は以下の通りです。
1. 1965年の初開催
- 東京、京都、福岡の3都市で開催
- 約295万人を動員し、日本の美術展史上最多の入場者数を記録
- ツタンカーメンの黄金のマスクが初めて日本に来た記念すべき展覧会
2. 2012年の開催
- 大阪と東京で開催
- 総入場者数が173万人を超え、日本の美術展史上2位の記録を達成
- 大阪会場では93万3130人が来場し、約1ヶ月会期が延長された
- 東京会場では47年ぶりの開催となり、最大5時間待ちの行列ができるほどの盛況ぶりを見せた
2012年展の特徴
- 展示品数:122点(エジプト考古学博物館所蔵)
- 主な展示品:
- ツタンカーメンの黄金のカノポス(内蔵保管器)
- 黄金の襟飾り
- 短剣
- 長さ2m以上の黄金の棺
人気の理由として、47年ぶりの東京開催という歴史的価値、今後の海外貸し出しが困難になる可能性、ツタンカーメン王の謎に迫る内容、CTスキャンやDNA鑑定による新たな発見などが挙げられます。
これらの過去の成功例から、次回の開催も大きな注目を集めることが予想されます。
ビジネスeye
過去のツタンカーメン展は、大人気でかなりの動員数を誇っています。展示会としては桁外れの人気コンテンツです。収益は、動員数に入場料をかけ合わせれば、おおよその予想はつきますね。
ツタンカーメン展が人気の理由は何なんでしょうか
1. 歴史的価値と希少性: 1965年の初来日以来、日本での開催が限られており、貴重な機会となっています。
2. 展示品の魅力: 黄金のカノポス、襟飾り、短剣など、豪華で美しい副葬品が展示されます。
3. 謎めいた魅力: ツタンカーメン王の短い人生や死因など、未解明の部分が多く、人々の好奇心を刺激します。
4. 最新の科学技術による解明: CTスキャンやDNA鑑定により、ツタンカーメンの健康状態や親子関係などが明らかにされています。
5. 体験型展示: 高精細デジタルデータによる映像没入体験など、新しい展示方法が採用されています。
6. 世界初公開の展示品: 2024年末から2025年初頭に予定されている展示では、ツタンカーメンの黄金戦車が世界初公開される予定です。
7. 国際的な注目度: 世界11都市で1000万人以上が来場するなど、国際的に高い人気を誇っています。
これらの要素が組み合わさり、ツタンカーメン展は常に大きな注目を集め、多くの来場者を魅了しています。
最近の研究にみるツタンカーメン王の健康状態や死因
ツタンカーメンの健康状態と死因に関する最新の研究結果は以下の通りです。
1. 健康状態:
- 足に疾患があり、歩行に困難があったと考えられています。左足首の変形はケーラー病の可能性があります。
- 遺伝性の疾患を抱えていた可能性が高く、全体的な健康状態は良くなかったとされています。
- 両親がきょうだい同士だったことが遺伝子解析で判明し、これが健康状態に影響を与えた可能性があります。
2. 死因:
- 最新の研究では、足の骨折による感染症とマラリアの複合的な要因で死亡したと推定されています。
- 2010年の米医学誌に発表された研究によると、マラリアが主な死因とされています[1][3]。
- CTスキャンやDNA分析などの最新技術を用いた調査により、これらの結論が導き出されています。
3. その他の見解:
- 以前は戦車(チャリオット)事故説もありましたが、足の変形が重度だったため、戦車に乗ることは不可能だったとする専門家の意見もあります。
これらの研究結果は、ツタンカーメンの健康状態が複雑で、複数の要因が死因に関与していたことを示唆しています。
今後の研究で新たな発見があるか楽しみですね。