
東京を拠点とする総合不動産会社・東通グループが、新会社となる東通アセットマネジメント株式会社を設立しました。
2030年に運用資産3,000億円という壮大なグループ目標を掲げる同社は、東通グループと国内不動産運用のスペシャリストとして豊富な実績を持つアジリティー・アセット・アドバイザーズ株式会社との共同出資による合弁会社です。
東通グループは不動産投資を始め、売買及び賃貸管理、土地からの新築開発、ホテル事業まで、幅広い事業を展開することで、地域社会への貢献を目指してきました。
一方、アジリティー・アセット・アドバイザーズは2005年の設立以来、アジア太平洋地域を中心に多様なアセットクラスでの投資・運用実績を有し、世界中の機関投資家とのネットワークを構築。
さらにフィリップキャピタル(シンガポール)およびガウ・キャピタル(香港)からの出資も受け、世界中の機関投資家とのネットワークを活かしたグローバルな運用体制を確立しています。
今回の合弁で誕生した東通アセットマネジメント株式会社は、不動産アセットマネジメント事業、不動産ファンドの運用に関する投資顧問業務、ファンドマネジメント業務、不動産仲介事業を展開。
今後、宅地建物取引業免許の取得後、総合不動産投資顧問業(国土交通省)、第二種金融商品取引業、投資助言・代理業、投資運用業(金融庁)の登録を申請し、約2年後の投資運用業免許取得を目指しています。
東通コミュニティ株式会社 代表取締役 桜木 翔 氏からのメッセージ
東通グループは設立から6年目を迎え、新たな成長フェーズに入っています。今回の「東通アセットマネジメント株式会社」設立は、その中核を担う重要な一歩です。
2030年に運用資産3,000億円を目指すにあたり、グローバルな運用実績を持つアジリティー・アセット・アドバイザーズとのパートナーシップにより、国内外の投資家に信頼される運用体制を構築していきます。
また、プロップテックの視点を取り入れながら、柔軟な発想で不動産の価値を再発見し、都市や地域に新たな魅力を生み出す事業を推進していきます。
東通コミュニティ株式会社 代表取締役 桜木 翔 氏 一問一答
今回新たに設立した「東通アセットマネジメント株式会社」の最も重要な狙いについてお聞かせください。
不動産運用に特化した専門会社を持つことで、グループの成長をさらに加速させることが狙いです。特に、2030年までに3,000億円の運用資産を実現するための中核的な機能を担う会社として位置付けています。
アジリティー・アセット・アドバイザーズ様とのパートナーシップが、今後の事業にどのような相乗効果をもたらすと期待されていますか。
アジリティー社のグローバルネットワークと運用ノウハウを活かし、東通グループの現場力と組み合わせることで、国内外の投資家にとって信頼性と収益性の両立した運用体制を構築します。
新会社が掲げる「アセットマネジメントの革新」とは具体的にどのようなものでしょうか。
東通グループは都心の優良物件を中心に、安定収益を提供する運用モデルを築きます。加えて、IoTや用途転換なども活用し、物件の価値を最大化していきます。
2030年に運用資産規模3,000億円達成という目標を掲げられた背景と、その達成に向けた具体的な戦略についてお聞かせください。
今後は再生型だけでなく開発型プロジェクトにも注力し、投資から出口まで一貫した対応ができる体制を整えることで、より信頼される不動産運用会社を目指します。
今回の新会社設立が、東通グループが目指す「街の魅力を高める革新的なパートナー」として、地域社会にどのように貢献していくとお考えでしょうか。
投資先の物件を通じて、街の魅力を高める再生や開発に注力し、地域に根差した持続可能な取り組みを推進していきます。
新会社設立から数ヶ月が経過しましたが、現時点での手応えや当初の想定との違いなど、率直な感想をお聞かせください。
現段階では具体的な案件検討はしておらず、まずは宅建業免許を取得し、各種金融ライセンス(国交省・金融庁)を順次申請中です。正式な運用業務は約2年後を予定しています。
コロナ禍を経て、国内不動産市場の状況は以前と比べてどのように変化したと感じていますか。また、その変化は新会社の事業戦略にどのような影響を与えていますか。
コロナ後は柔軟性や快適性が求められ、体験や環境価値のある不動産へのニーズが高まりました。当社もその流れに合わせて事業を進化させています。
新会社設立に関して、国内外の投資家からの具体的な反響や評価がありましたらお聞かせください。
国内外の機関投資家から、透明性の高い運用体制と都心部での開発・再生実績に対して前向きな声をいただいています。
わずか5年後の2030年に運用資産規模3,000億円の達成を目標に掲げる東通グループ。それを実現させるには、新たに設立した東通アセットマネジメント株式会社は必要不可欠な存在となるでしょう。
同社設立はグループが次のステージへ進むための第一歩であり、これからの成長を牽引する中核企業として、より豊かで持続可能な都市と経済の発展に寄与していくことでしょう。
これからの東通アセットマネジメント株式会社の動向から、目が離せなくなりそうです。
東通グループHP