
2025年10月14日、株式会社イオレが「暗号資産金融事業戦略発表会」を開催しました。
テーマは「暗号資産を単なる『保有』から『活用』するフェーズへ」。
これまで“投資対象”として語られることの多かった暗号資産が、いよいよ“暮らしに役立つ金融資産”として動き出す─そんな未来への転換点を示す発表会となりました。
暗号資産ってそもそも何?

暗号資産(仮想通貨)は、インターネット上でやり取りできる“デジタルのお金”のようなもの。
ビットコインやイーサリアムなどが代表的で、ブロックチェーンという技術によって安全性が保たれています。
これまでの暗号資産は、主に「買って持つ」「価格が上がったら売る」といった投資目的で使われることが多く、一般の生活者にとっては少し遠い存在でした。
しかし近年では、企業が資産として保有したり、決済や送金に活用したりと、実用的な動きが加速しています。
イオレが描く「Neo Crypto Bank構想」とは?


今回の発表会でイオレが提示したのは、「Neo Crypto Bank構想」と呼ばれる次世代金融インフラのビジョン。
これは、暗号資産を“持つ”だけでなく、“使う・育てる・活かす”ための仕組みを整えるというものです。

構想は4つのステップで構成されています:
■DAT(Digital Asset Treasury):企業や個人が暗号資産を取得・保有する段階
■DAL(Digital Asset Lending):保有した資産を担保にして貸付を受ける仕組み
■DAM(Digital Asset Management):資産を運用し、増やすためのサービス(トレーディングやステーキングなど)
■DAU(Digital Asset Utilization):運用した資産を実際の金融サービスに活用する段階(決済や融資など)

これらを統合した“スーパーアプリ”の開発も進行中で、2027年には暗号資産を使った新しい金融体験がスマホひとつで可能になる予定です。
暗号資産の“社会実装”に向けて

発表会では、株式会社イオレ執行役員CCO・花島晋平氏が登壇し、「暗号資産は、金融の未来を支えるインフラになり得る」と語りました。

株式会社finoject 代表取締役CEO 三根 公博 氏
Animoca Brands Japan代表取締役社長CEO 天羽 健介 氏
SBI VC トレード株式会社 執行役員 CTO(最高技術責任者)池田 英樹 氏
特別トークセッションでは、ステーブルコイン(価格が安定した暗号資産)やWeb3.0政策との接点についても議論され、日本市場における暗号資産の可能性が多角的に語られました。
特に注目されたのは、「企業が保有する暗号資産をどう活用するか」という視点。
これまでの“保有”から、“運用・活用”へと進化することで、企業の資産戦略そのものが変わる可能性があると示されました。
“持つ”から“使う”へ─その未来は、もう始まっている

暗号資産は、これまで「一部の投資家のもの」という印象が強かったかもしれません。
しかしイオレの「Neo Crypto Bank構想」は、それを“誰もが使える金融の道具”へと変えていく挑戦です。
スマホで資産を管理し、必要な時に借りたり、買い物に使ったり──そんな未来が、もうすぐ手の届くところまで来ています。
暗号資産は、持つだけでなく、使うことで初めて“暮らしの力”になる。
イオレの戦略は、その第一歩を私たちに示してくれました。
公式サイト:https://www.eole.co.jp/