給食と言うと、学校給食をまず思い浮かべるのではないでしょうか。
ナリコマグループが手掛ける給食は、病院や介護施設などの福祉施設の給食です。そのナリコマグループですが、給食のDX化に取り組んでいます。
働き手が減る時代にDX化を進めるナリコマグループに注目してみたいと思います。
ナリコマグループ(本社:大阪市淀川区、以下 ナリコマ)は、お客さま、取引先企業、求職者、従業員などに対してナリコマの「給食DX」をわかりやすく知っていただけるよう、DXへの取り組みページを公開しました。本ページでは、DXビジョン、DX戦略、DX推進シナリオなどナリコマが取り組むDX中期計画の全容を開示しています。
ナリコマの給食DX戦略
▼DXへの取り組み ~多様化するニーズへの対応を実現していくために~
■ナリコマがDXに取り組む背景
超高齢社会により日本の労働人口は減少の一途をたどっています。医療・福祉分野では、ケアの前線同様、厨房に於いても人材不足は顕著であり、施設の持続的運営に多大なる影響を与えかねない状況です。
ナリコマは「お食事を通じてご高齢者の皆さまに生きる喜びを」の理念達成のために、今後顕在課題となるであろう労働人口減少に早期に着目し、20年以上前よりお客さま厨房および製造インフラのDXを行ってきました。
病院・介護施設のご利用者さまに安全でおいしいお食事を楽しみ続けていただくためには、働き手不足が進む中でもお食事が提供できる環境を作ることがナリコマの使命です。
それらを実現するためにDXは選択肢ではなく「必須」と捉え、企業活動全体をデジタルを介して思考することを続けてきました。
■ナリコマが考える給食DX戦略
働き手不足が進む中でもお食事が提供できる環境を作るためには、お客さまの厨房業務の省力化・安定化が欠かせません。
厨房現場では、調理・盛り付けだけでなく献立作成や帳票作成などの事務作業、患者さまや利用者さまに対する個別対応など、業務は多岐にわたります。
ナリコマは栄養士の皆さまが専門性を発揮する職務に専念いただけるよう、これらの複雑かつ多岐にわたる業務をデジタルで効率化します。また、お客さまの多様なニーズに細やかにお答えすることで、ご利用者さまの満足度ならびにナリコマの提供価値を向上し続けます。
しかし、これらを実現するためには、社内の生産体制の再整備が不可欠です。更なるデジタル投資を介して、今後、施設数が増大した場合にもお客さま満足を低下させることなく、365日美味しいお食事をお届けするインフラを構築してまいります。
筆者のビジネスeye
給食DXは業務効率の向上、コスト削減、品質向上、安全性確保、ユーザーエクスペリエンスの向上、データ活用による改善、環境への配慮といった多岐にわたるメリットをもたらしますね。
人件費の削減、フードロスの削減、ユーザー満足度の向上など、初期投資が必要ではあるが、長期的な視点で捉えると、先行投資してでも取り組んだ方がよい経営課題と言えそうで、ナリコマでは全社をあげた経営戦略として取り組んでいるところであり、成功事例として参考にされる日が近いと言えそうだ。
【ナリコマグループ会社概要】
医療福祉施設における厨房業務のデジタル化を介し、働き方改革を支え安定化させることで厨房の課題解決に取り組んでいます。
また新たな価値創出そして給食業界そのものに変化をもたらす企業であり続けるためにも、給食DXを推進しています。
「お食事を通じてご高齢者の皆さまに生きる喜びを」を企業理念とし、病院・福祉施設に向けた完全調理品/クックチルの365日日替わり献立「すこやか」および、急性期・回復期病院向け28日サイクル献立「やすらぎ」を取り扱っています。
全国6ヵ所のセントラルキッチンから一日37万食の常食・介護食を配送し、ご利用者様の食べる喜びに貢献しています。
・所在地(本社): 大阪市淀川区西宮原1-4-2 ナリコマHD新大阪ビル
・代表者名 : 代表取締役 竹内 美夫
・HP : https://www.narikoma-group.co.jp/
【ナリコマグループ】
・株式会社ナリコマホールディングス(管理業務全般/開発業務全般)
・株式会社ナリコマエンタープライズ(営業部門)
・株式会社ナリコマフード(製造/配送)
・株式会社フードセンター成駒