AIが活躍する分野として医療診断があります。AIは医療診断の様々な分野で活躍しており、診断精度の向上や医療従事者の負担軽減に貢献しています。
医療画像AI診断における企業と大学とのコラボ
(photo by pixta.jp)
MedBank株式会社(代表取締役CEO:李明宙、本社:東京都中央区、以下「MedBank」)と学校法人順天堂 順天堂大学(学長:代田 浩之、本部:東京都文京区、以下「順天堂大学」)は、このたび、画像AI解析技術の活用による病理診断に向けた共同研究契約を締結しましたのでお知らせいたします。
病理AI診断の研究の目的と重要性
1.医療の質と効率の向上:病理診断はがんや感染症など多くの疾患の診断の基盤ですが、最近では病理専門医の不足が深刻化しています。
画像AI技術の活用により、診断の精度やスピードの向上の面で、病理医をサポートする事を目標にします。
2.疾患の早期発見と予後改善:画像AI技術は微細な変化や異常を検出する能力があり、人間では見落としやすい病変の検出に寄与できるよう目標にします。
これにより、がんなどの疾患を早期に発見し、早期治療を可能にすることで患者の予後を改善できるよう期待しています。
MedBankが目指すAI医療
MedBank(https://medbank.co.jp)は、「人間とAIが協調し、世界の人々の“命”と“暮らし”に貢献する」を経営理念に掲げる、グローバル視野を持つスタートアップ企業です。
AIと人間の知識や技術を融合させることで、医療分野における新しい診断支援システムや治療法を開発し、患者に対してより迅速かつ正確な医療を提供することを目指しています。
順天堂大学(https://www.juntendo.ac.jp)は、全国に6つの医学部附属病院を運営しており、それぞれの病院が特徴的な機能や役割を持ち、幅広い診療科目と専門性を備えた医療サービスを展開しています。
病院群における病理センターは、医療の根幹を支える重要な役割を担っており、各病院の診療・治療活動を支える中心的な存在です。
本共同研究では、順天堂大学附属順天堂医院の病理診断センター長である林 大久生先生を中心とした研究グループと協力して進めます。
病理診断センターが保有する豊富な専門知識や診断技術と、MedBankが強みとしている医療画像AI診断技術を組み合わせることで、AIを活用した診断の高度化を目指します。
この共同研究により、医療現場での病理診断AIシステムの実現に向けた新たな道を切り開くことが期待されます。
MedBank株式会社ついて
医療画像AI診断のプロフェッショナル集団として、世界トップクラスの医療画像診断AI支援システムの構築を目指し、革新的な技術開発に取り組んでいます。詳細はウェブサイトをご覧ください。https://medbank.co.jp
ビジネスeye
MedBank株式会社は、医療画像AI診断のプロフェッショナル集団として、世界トップクラスの医療画像診断AI支援システムの構築を目指す企業です。
会社概要
- 設立: 2023年2月
- 所在地: 東京都中央区日本橋堀留町1丁目9番10号 日本橋ライフサイエンスビルディング7
- 代表者: 李 明宙(Li MingZhou)
- 資本金: 6,000万円(授権資本金含む)
事業内容
MedBank株式会社の主な事業内容は以下の通りです。
1. 最新のAI技術を活用した医療画像の解析・診断に関する研究開発
2. 医師の診察を支援するAIプログラム医療機器(SaMD: Software as a Medical Device)の研究開発
3. AI技術を搭載した医療機器(AIaMD: AI as a Medical Device)の研究開発
企業理念
MedBank株式会社は以下の理念を掲げています。
- 経営理念: 人間とAIが協調し、世界の人びとの"命"と"暮し"に貢献する
- ミッション: 人材の多様性で共創できる、次世代AI医療水準の向上、地球の温暖化等貢献でき新たな価値を提供する
- 事業のビジョン: 未来へ挑戦するための資金、人材、AI技術を中心に、グローバル化を目指す
パートナーシップと共同研究
MedBank株式会社は、順天堂大学と画像AI解析技術の活用による病理診断に向けた共同研究契約を締結しています。
この研究は、医療の質と効率の向上、疾患の早期発見と予後改善を目的としています。
グローバル展開
MedBankは、グローバル視野を持つスタートアップ企業として、中国(北京)と韓国(仁川)に海外事務所を設置しています。
MedBank株式会社は、AI技術と医療の融合により、より迅速かつ正確な医療サービスの提供を目指し、革新的な技術開発に取り組んでいます。
AIが医療分野で活躍する
AIは医療診断の様々な分野で活躍しており、診断精度の向上や医療従事者の負担軽減に貢献しています。主な活用分野は以下の通りです。
AI画像診断
AI画像診断は医療分野でのAI活用が最も進んでいる領域の一つです。
- レントゲン、MRI、CTなどの医療画像から異常を検出し、疾患の早期発見や見逃し防止に貢献
- 早期胃がんの検出では、AIの陽性的中率が93.4%、陰性的中率が83.6%に達している
- 大腸内視鏡検査では、リアルタイムでAIが所見を診断するシステムが開発されている
AIオンライン診断
AIを活用したオンライン診断システムも普及しつつあります。
- AI機能による病名予測と適切な病院情報の提供
- 医師とのオンライン診療や処方せんの配送などをパッケージ化したサービスの提供
- 患者の状態を自動分析し、診断結果を出すシステムの実現
自然言語処理によるカルテ解析
AIの自然言語処理技術を用いて、患者のカルテや問診結果を自動的に解析することが可能になっています。
- カルテから病歴や病状の情報を効率的に抽出
- 患者の問診結果をAIが解析し、疾患の特定や医師の診療補助を行う
その他の活用分野
- AI処方:患者の状態に基づいて最適な薬剤を提案
- レセプトの作成や管理:医療事務の効率化
- 手術支援:AIによる手術計画の立案や手術中のサポート
AIの活用により、医療従事者の負担軽減、診断精度の向上、ヒューマンエラーの防止、医療業務の効率化、地域格差の解消などのメリットが期待されています。
ただし、AIはあくまで医療従事者を支援するツールであり、最終的な判断は医師が行う必要があります。