投資女子はとても堅実というか成功願望が強いのか、投資とその勉強に投資する姿勢が強いです。
調査結果を見てみますと、自分へのご褒美を抜いて一位が株投資となっています。
新NISAやiDeCoが身近なものになり、年金に対する不安などもあり、できるだけ早く投資を始めて資産を作りたいということなのでしょう。
ボーナスの使い道は投資か旅行か嗜好品か
物価高が続く中、冬のボーナス時期です。将来への備えとして新NISAに注目が集まった2024 年、投資を始めた女性たち(=投資女子)はボーナスをどのように使うのでしょうか?
女性向け資産運用スクールを運営する株式会社ハナミラ(所在地:東京都港区、代表取締役:松下りせ、以下「ハナミラ」)は、ハナミラ受講生の投資女子147名に対し、ボーナスの使い道をテーマにしたアンケート調査を11月20日(水)〜11月30日(土)に実施したところ、投資女子のボーナスの使い道は、一般的な使い道とは異なることがわかりました。
株投資を始める前のボーナスの使い道は、1位:貯蓄、2位:自分へのご褒美、3位:旅行・レジャーだったところ、株投資を始めてからは、1位:株、2位:自分へのご褒美、3位:学びへの投資、という結果となりました。
■調査結果サマリー
(1)個別株の株式投資を開始した時期は、過半数(58.5%)が1年以内。
2024年1月の新NISA開始を機に本格的に始めた人が多いと言える。
(2)個別株投資を始める前のボーナスの使い道は「1位:貯蓄(69.8%)、2位:自分へのご褒美 (66.3%)、3位:旅行・レジャー(57.0%)」だったが、個別株投資を始めてからは、「1位:株 (57.7%)、2位:自分へのご褒美(47.4%)、3位:学びへの投資(42.3%)」に変わった。
(3)今年の冬のボーナス支給がある人は約2人に1人。
(4)今年の冬のボーナスの使い道1位は「株(65.8%)」。
(5)投資女子がボーナスで購入するものを選ぶ観点は、「未来につながる投資」など、投資女子らしい 回答が挙がった。
(6)投資を始めてから、お金の使い方や考え方が変わった人がほとんど。「消費から投資へ価値観がシフトした」「長期的な価値に目を向けるようになった」「自分で人生をデザインする自信がもてた」などの回答が挙がった。
■調査結果
(1)個別株の株式投資を開始した時期
もっとも多いのは「半年以内(40.8%)」、続いて「1年以内(17.7%)」で、合わせると過半数(58.5%) がこの1年以内に個別株の株式投資を始めたと答えました。
2年以内に開始した人を含めると全体の7割以上にもなります。
新NISAが世間で話題に上がり始めた時期は解禁1年前の2022年の年末からです。新NISA解禁を機に投資を始めた人が多いと言えます。
本格的に個別株投資を始めてからの期間
(2)投資開始前後におけるボーナスの使い道の変化
「個別株の株式投資を始める前は、何にボーナスを使っていましたか?(上位3つ選択)」および「個別 株の投資を始めてから、何にボーナスを使っていますか?(上位3つ選択)」を聞きました。
その結果、投資開始前は「1位:貯蓄(69.8%)、2位:自分へのご褒美(66.3%)、3位:旅行・レジャ ー(57.0%)」、投資開始後は「1位:株(57.7%)、2位:自分へのご褒美(47.4%)、3位:学びへの 投資(42.3%)」と回答し、はっきりと投資開始前後で変化が表れていることがわかります。
また、ボーナスの使い道調査では「貯蓄」が1位になることが一般的ですが、投資女子の場合は異なるようです。
「貯蓄」と「株」だけを比較すると、投資開始前の「貯蓄」は69.8%、「株」はわずか 2.3%でした。
対して投資開始後の「貯蓄」は33.3%と半数以下にまで減り、「株」は57.7%にもなりました。
投資女子は資産形成の手段を貯蓄から投資に大きくシフトチェンジしたことが伺えます。
個別株投資を始める前と後のボーナスの使い道(上位3つ選択)
(3)今年の冬のボーナスの有無と支給額
今年の冬のボーナスについては、およそ半数(48.3%)が「支給がある」と回答しました。
ボーナス支給金額は、もっとも多い回答は51〜99万円(19.7%)、その次に31〜50万円(10.9%)、 11〜30万(10.9%)でした。
今年の冬のボーナス支給の有無とその支給額
(4)今年の冬のボーナスの使い道
「今年の冬のボーナス」に限定して、予定している使い道(上位3つ選択)を聞いたところ、1位は「株 (65.8%)」でした。
次に「旅行・レジャー(42.5%)」、「自分へのご褒美(42.5%)」、「家族へのプレゼント(28.8%)」、「学びへの投資(26.0%)」、「株以外の投資(金融商品)(19.2%)」と続きました。
「貯蓄」はさらに低い17.8%となりました。
今年の冬のボーナスの使い道(上位3つ選択)
(5)投資女子のボーナスで購入する物の選び方
今年の冬のボーナスの使い道で「自分へのご褒美」か「家族へのプレゼント」を選んだ方に、どのような視点で購入する物を選ぶのか、自由回答で聞きました。
回答を分析したところ、未来につながるかどうかという投資女子らしい視点が見られました。
また、実用性と日常の快適性を向上する視点も見られました。長期的な価値や費用対効果を考え、無駄を省いたり、日常生活を便利で快適にしたりすることや、機能性や実際の効果を求める選択をする傾向が見られました。
<未来への投資や、日常の快適性の向上に関する回答>
歯の矯正、ホワイトニング、在宅環境の整備、今後役立つもの、プロの掃除サービス、自分にとって価値があるか
<その他、特別感や非日常に関する回答> 高級化粧品、ジュエリー、アクセサリー、テンションが上がる靴、豪華な飲食、憧れの高級ホテル滞在、子供のおもちゃなど家族や親への贈り物
(6)投資を始めてから変化したお金の使い方・考え方
「投資を始めてから、ボーナスに限らずお金の使い方や考え方で変わったことがあれば教えてください」と自由回答で聞いたところ、ほぼ全員に変化があったと回答しました。回答には、次の5つの傾向があるとわかりました。
▶1.「消費から投資へ」の価値観のシフト
投資女子は貯蓄や浪費よりも、自己成長や資産形成に重きを置くようになっています。
特に「価格より価値」「浪費と投資の区別」といった意識の変化が目立ちます。
<該当する回答>
※回答文は原文ママ
・「どこにお金を置くのがいいかな?と今までだったら銀行一択だった考えが一新されました。」(40 代・個人事業主・投資歴1〜2年)
・「投資、浪費、消費のどれに使っているのか考えるようになったり、お金の置き場所を考えるようになりました。また、それまでは貯金ばかりしていましたが、自分の好きなことを大切にして、自分にいろんな経験をさせようと思えるようになりました。」(30代・会社員・投資歴3年以上)
・「価格だけではなく価値に目を向けるようになりました。」(30代・専業主婦・投資歴1〜2年)
▶2.「未来志向」の消費行動
自分や家族の将来を見据えた計画的な消費や投資が増えているようです。
短期的な満足よりも、長期的な成果を重視する姿勢が見られます。
<該当する回答>
・「今の自分だけでなく、3年後、5年後の自分はどうありたいか、先を考えて物事を選択するようになったと思います。」(30代・専業主婦・投資歴1〜2年)
・「使うお金と貯めるお金に関して、使うお金も投資なのか消費なのかを考えれるようになったり、貯めるお金もすぐにいるかもしれないから貯蓄にするのか長期的に運用したいから投資にするのかなど、"お金"に対する考え方の視点がぐっと上がったと思います。」(30代・会社員・投資歴1〜2年)
▶3.「自分の人生をデザインする」という自信
投資を通じて、自由度や選択肢が増えることを実感している傾向が見られました。
「自分で人生の方向性を決められる」という意識が自己肯定感を高めているようです。
<該当する回答>
・「自分で自分の人生のハンドルを握っている感覚になれたことにとても自由を感じます。」(40代・ 個人事業主・投資歴1〜2年)
・「可能性が広がり選択肢が増えた。」(会社員・30代・投資歴半年以内)
・「『節約するより稼げば良い』であまり我慢することがなくなりました!
自分のやりたいことに思いっきり時間を使うことができるようになりました!」(30代・個人事業主・投資歴2〜3年)
・「やりたいことが迷わずできる。家族を守れる自信がついた。」(60代・専業主婦・投資歴3年以上)
▶4.「学び」と「経験」への資金投入
投資を学びながら実践していった結果、学びや経験を重視し、自己成長や新しいチャレンジが可能になったと答える傾向が見られました。
<該当する回答>
・「半永久的に役に立つ、学びへの投資へは思いきった金額を出すようになりました。」(30代・会社員・投資歴3年以上)
・「お金を使う=お金が減る、というマインドが強かったが、投資をするようになって減るという考え方が変わった。投資にお金を使うことだけてなく学びや物を買うことでも同じように考えられるようになってきています。」(50代・パートアルバイト・投資歴半年以内)
・「学びや人に会うこと、経験にもっとお金を使いたいと思うようになりました。投資を難しいものと 捉えていましたが、身近な視点から始める事ができるし、お金の面だけではなく、知識や話題、人間関係も豊かになり、みんなにやって欲しい!と強く思います。」(40代・会社員・投資歴1年以内)
▶5.「お金とのポジティブな関係性」
投資を始めることで、お金に対する恐れや不安が軽減され、「お金を味方につける」感覚を得ているようです。
お金を「増やせるもの」「自由を生むもの」として認識している傾向があります。
<該当する回答>
・「個人事業でボーナスは無いけど、株でボーナスぶんの収入が得られるので安心できます。自分で働 いて稼ぐだけじゃなくて、株で収入が増やせるのは未来のお金の不安が無くなります。」(30代・個 人事業主・投資歴2〜3年)
・「増やすことができる!を知ったことでお金に対して安心感があります。」(50代・個人事業主・投 資歴1〜2年)
・「収入が無い期間でも、投資を始めていたことで心の余裕が生まれた。」(40代・専業主婦・投資歴 1〜2年)
■調査結果を受けて、ハナミラ 代表 松下りせよりコメント
投資を始めてからのボーナスの使い道「1位:株、2位:自分へのご褒美、3位:学びへの投資」という結果は、すべて「投資家の視点」を反映 していると言えるでしょう。
短期的な快楽や衝動買いではなく、機能面など本質的な価値に目を向ける 姿勢が見られます。
また、特別感や非日常に関するものについても、ただ 何となく買うのではなく、お金を投じる以上、自分なりのしっかりとした 意味づけをしている様子が伺えます。
このように、単なる買い物も「自分 の人生をより良くするための投資」として捉えているのだと考えられます。
1 位の「株」にボーナスを使いたいという心理には、私も非常に共感しました。
仕事以外の収入源
私も会社員時代、「投資」という仕事以外の収入源があることで心の余裕が生まれ、仕事やプライベートを純粋に楽しめるようになり、結果として未来に希望を持てるようになった経験があります。
この結果は、投資を始めたことでお金に対する考え方が変化したことを如実に示していると言えるでしょう。2位の「自分へのご褒美」にボーナスを使う選択も、とても良い使い方だと思います。
投資でお金が増 えたとしても、実際に使わなければそれは単なる数字に過ぎません。実感を得られる形で「自分へのご 褒美」に使うことは、非常に健全な使い方だと言えます。
3位の「学びへの投資」の回答を見たときには、率直に素晴らしいと思いました。知識やスキルは誰にも奪われない財産ですし、自分を磨くことは人生をより良い方向に切り拓く力になります。
また、学びにお金を投じることで、自己流で極めるよりも効率的にスキルを習得でき、限りある人生の 時間をより価値のあるものに使えるようになります。
お金よりも時間の方が何倍も価値があり、自分を高めることがより充実した人生につながることをよく理解している方が多いのだと、この結果から感じました。
■調査概要
[調査対象]ハナミラ受講者(投資女子) 計147名
[年代]20代:2名、30代:51名、40代:59名、
50代:27名、60代以上:8名
[職業]会社員:69名、公務員:14名、派遣社員:4名、
個人事業主:26名、会社役員:7名、パー トアルバイト:12名、専業主婦:12名、その他:3名 [未婚・既婚]未婚:54名、既婚:93名
[子供の有無]いる:78名、いない:69名
[調査方法]インターネット調査
[調査時期]2024年11月20日(水)〜2024年11月30日(土)
■会社概要
会社名 :株式会社ハナミラ
所在地 :東京都港区麻布十番2-20-7 麻布十番高木ビル
代表者 :代表取締役CEO 松下りせ(山縣りせ)
設 立 :2021年5月26日
事業内容:教育・学習支援業
URL :https://hanamira.jp/
ビジネスeye
一般的サラリーマン、OLのボーナスの使い方としては、貯蓄が多いのではないでしょうか。
ボーナスの使い道には様々な選択肢がありますが、浪費せず賢く使うのが重要です。
以下まとめてみました。
貯蓄と投資
ボーナスの約5割を貯蓄にまわすのが理想的です。
長期的に使わないお金と近い将来必要になるお金を分けて管理することが大切です。
また、投資も賢明な選択肢の一つで、株式、債券、不動産などに投資することで将来のリタイアメント資金を増やすことができます。
自己投資
ボーナスの約2割を自己投資に使うことをおすすめします。これには以下が含まれます。
- 新しいスキルや資格の取得
- キャリアアップのための講座やセミナーへの参加
- 健康増進のためのジム会費や健康診断
自己投資は将来のキャリアや収入向上につながる可能性があります。
生活の質の向上
ボーナスの一部を以下のように使用することで、生活の質を向上させることができます。
- 便利な家電製品の購入
- 欲しかったブランド品の購入
- 旅行やレジャー活動
これらは日常生活に満足感をもたらし、仕事のモチベーション向上にもつながります。
家族へのプレゼント
家族へのプレゼントは、感謝の気持ちを表す良い機会となります。
支払いや債務の返済
税金の支払いやクレジットカードの支払いなど、必要な支出に充てることも賢明な選択です。
最後に、ボーナスの使い道は個人の状況や目標によって異なりますが、バランスの取れた配分を心がけることが重要です。
貯蓄、自己投資、楽しみのための支出をうまく組み合わせることで、現在の生活の質を向上させながら、将来の経済的安定も確保できます。
参考:「投資女子のボーナスの使い道調査|ハナミラ 調べ」