株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス(以下、スクウェア・エニックス)は、日本を代表するゲームメーカーの1つです。
2003年4月に株式会社スクウェアと株式会社エニックスが合併し、2008年10月1日に、株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスとしてホールディングス企業に移行しました。本社は東京都新宿区にあります。
スクウェア・エニックスは、「最高の『物語』を提供し、世界中の人々の幸せに貢献する」ことを企業理念としています。有名なゲームシリーズとしては、『ファイナルファンタジー』、『ドラゴンクエスト』などがあります。
- ファイナルファンタジーシリーズ: 長年にわたり人気を博しているRPGシリーズです。最新作の『ファイナルファンタジーVII リバース』は2024年2月29日にPlayStation®5で発売されています。
- ドラゴンクエストシリーズ: 日本を代表するRPGシリーズで、『ドラゴンクエストX オンライン』は、新しい拡張パックが配信されています。また、シリーズ全作品を収録したおまとめパッケージも発売されています。
最新作となるドラゴンクエスト12が開発中であるとも公表されています。
どうしたスクウェア・エニックス!? 不調の原因とは
2024年3月期において、特別損失221億円を計上すると発表したのは、2024年4月30日のこと。
特別損失の計上の理由としては、開発リソースの選択と集中を図るため、HD(ハイ・デフィニション)ゲームタイトルの開発方針を変更し、開発中であったゲーム案件を中止し、廃棄損を計上することとしたためとしている。
ゲームファンとしては、どのゲームが開発中止となったのか、とても気になるところです。
ドラゴンクエスト12の開発が遅延しているという噂もあり、今回の方針転換が開発に与える影響は少なからずあるのではと思ってしまう。
2024年5月に発表される中期経営計画で、今後のゲーム開発方針が発表されると思うので、その発表内容で今後のゲームタイトルがどのようになっていくか判明するかもしれません。
ゲームタイトルが、特定のIPに頼りがちになっていた
これまで、ドラゴンクエストとファイナルファンタジーという2大看板ゲームタイトルを持っているがゆえに、それらのリメイク版や派生ゲーム、ナンバリングタイトルに頼りがちになっていて、他のヒットシリーズを産み出すことができていないように思われる。
昨今のゲームは、ビジュアル偏重のきらいがあり、ストーリーの深みや冒険心をくすぐるゲーム内容になっておらず、ひたすら作業をしていると感じてしまう。初心にかえることも必要なのかも知れません。
新たに就任した新社長の桐生氏は、これまでゲームクオリティ向上とマーケティングを疎かにしていたとも分析しており、今後発売される新作ゲームタイトルがどのようなものになっていくか、新体制に期待したいところですね。
2024年3月期の通期決算発表は2024年5月13日の予定
特別損失を計上してまでゲーム開発を中止したタイトルがどれなのか、とても気になるところです。
通期の決算発表と中期経営計画発表では、具体的な中止案件の情報も開示されるかも知れませんので、注目しておきたいところです。
ゲーム情報を知りたい方向けの動画配信チャンネルがあります
スクウェア・エニックスは自社の公式YouTubeチャンネル「SQUARE ENIX CHANNEL」https://www.jp.square-enix.com/を運営しています。ここでは、ゲームの最新情報や開発者インタビューなどを配信しています。ファンにとって貴重な情報源となっていますので、いち早く情報を知りたい方は、注目しているといいでしょう。
時代と消費者ニーズの多様化に対応
スクウェア・エニックスは、これまでゲーム市場を引っ張ってきたと言っても過言ではありません。
これからゲーム市場は、NFT化、メタバース化などの変革期になると思われます。
オンラインゲームという強いコンテンツがある同社が、メタバースにおいてもリーディングカンパニーになり得ると言えますが、オンラインゲームがすでにメタバースでできることを先取りしているので、スクウェア・エニックスとしてどういう味付けをしていくのか、楽しみな部分と言えますね。
メタバースは、とにかく没入感が大事と言われています。強いコンテンツ力で、どれだけプレーヤーをその世界に引き込めるかが鍵となりますが、オンラインゲームには、ストーリー、チャット機能、チームクエスト、マルチプレーヤー協力バトル、ゲーム内ミニゲーム、ゲーム内通貨などすでにコンテンツは充実していて、すでにメタバースになっているとも言えますね。そのゲームのサービスが続く限り、プレーヤーはゲームのキャラとして生きています。
ゲーム以上のメタバース向けコンテンツはなかなか出てこないのかも知れません。
追記
当記事は、掲載時点の情報をもとに構成しています。最新情報が発表になりましたら、追記という形で更新していきますので、続報をお待ちください。