師走の奈良を訪れたことはありますか。紅葉の季節に奈良を訪れたり、正倉院展の時期に訪れたりと年末に奈良を訪れるイメージはなかなかないかもしれません。
しかし、師走の奈良には魅力が溢れています。
師走を彩る奈良県最大級のイルミネーション
「知れば知るほど奈良はおもしろい」実行委員会は、奈良県内のおすすめスポットを紹介しています。
12月の奈良県には、家族やカップルで楽しめるスポットが多く存在します。
そのなかでも今回、県下最大級、30万球ものイルミネーションが田井庄池公園をきらびやかに彩る「天理市 光の祭典2024」と、DMG MORIやまと郡山(こおりやま)城ホールの前庭を舞台に、華やかに大和郡山の夜を彩る「大和郡山イルミネーション2024」を紹介します。
また、今年5月に開催し「駅前フリマ+野菜市」として好評を博した「田原本町 フリーマーケット&野菜市」を12月1日(日)に、田原本駅前広場で開催します。
■県下最大級のイルミネーション「天理市 光の祭典2024」12月15日から開催
今年も天理の冬を彩る風物詩、「光の祭典」が田井庄池公園(天理駅すぐ隣)を会場として開催します。
県下最大級のイルミネーションとして、天理の街を鮮やかに彩る様子は、初めての方や毎年訪れている方を問わず、来場者を楽しませてくれます。
色とりどりの電飾が織りなす、きらびやかでマジカルな世界へと足を踏み入れてみては如何でしょうか。
<イベント概要>
●開催期間 :2024年12月15日(日)~2025年1月18日(土)
●開催場所 :天理駅西側 田井庄池公園(奈良県天理市田井庄町)
●アクセス : JR桜井線「天理駅」、近鉄「天理駅」下車
●参加費 :無料
●開催内容 :【オープニングイベント】:2024年12月15日(日) 17時~ 予定
(飲食店販売開始は16時頃~)
点灯式・ステージイベント・飲食店販売・大抽選会など※雨天中止
【イルミネーション】 :期間中の17:00~22:00
※雨天時、雨天翌日は安全のためにイルミネーションを一部消灯する場合があります。
●問い合わせ先:光の祭典実行委員会事務局
〒632-0034 奈良県天理市丹波市町 296番地(天理市商工会事務局内)
電話番号:0743-62-1945
■12月1日(日)から点灯 点灯式も開催!「大和郡山イルミネーション2024」
DMG MORIやまと郡山城ホールの前庭を舞台に、華やかに大和郡山の夜を彩るイルミネーション。
史跡郡山城跡の櫓(やぐら)ライトアップとの競演を楽しむことができます。
また辺りを運行する、近鉄電車の車窓からもよくご覧いただけます。
<概要>
●点灯期間 :2024年12月1日(日)~2025年2月2日(日) 日没後~21時30分頃まで点灯
●開催場所 :DMG MORIやまと郡山城ホール ※無料駐車場はありません。
●点灯式 :2024年12月1日(日)17時30分~
縁日コーナー(16時〜19時30分)を予定。
【縁日コーナー開催場所】
元気城下町バスパーク(DMG MORIやまと郡山城ホール南側すぐ)
●問い合わせ先: 大和郡山イルミネーション実行委員会事務局 大和郡山市役所地域振興課
TEL:0743-53-1151
FAX:0743-55-4911
■5月に好評だったフリマが12月も開催決定!「田原本町 フリーマーケット&野菜市」
「駅前から田原本を元気に」を合言葉に、「フリーマーケット&野菜市」を2024年12月1日(日)に開催します。
雑貨や衣服、新鮮な地元野菜の販売、またキッチンカーでの販売も予定しています。
<概要>
●開催日時 :2024年12月1日(日)
●開催場所 :田原本駅前広場(奈良県磯城郡田原本町197-1)
●内容 :フリーマーケット、野菜市、キッチンカー販売
●HP :https://tawaramoton.com/info/11120/
●問い合わせ先:一般社団法人 田原本まちづくり観光振興機構 担当:阪本
〒636-0300 奈良県磯城郡田原本町193
TEL :0744-33-4560(9時~17時 火曜定休)
「知れば知るほど奈良はおもしろい」キャンペーンについて
奈良県と県内市町村、民間事業者が連携し、奈良への効果的な誘客促進を目的に設立された
「知れば知るほど奈良はおもしろい」実行委員会が実施する情報発信に重点を置いたキャンペーンです。
【問い合わせ先】
「知れば知るほど奈良はおもしろい」キャンペーン運営事務局
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奈良といえば、毎年開催されている大人気展示会があります。それが、正倉院展です。
正倉院展は、奈良国立博物館で毎年秋に開催される特別展覧会です。この展覧会では、正倉院宝庫に保管されている約9000件の宝物の中から厳選された品々が一般公開されます。
歴史と開催
- 第1回は昭和21年(1946年)に奈良帝室博物館(現在の奈良国立博物館)で開催されました。
- 東京で3回開催された以外は、毎年奈良で行われています。
- 2023年で第75回を迎え、長年にわたり古都奈良の秋を彩る重要な文化イベントとなっています。
展示内容
正倉院展では、以下のような宝物が展示されます。
- 聖武天皇の遺愛品
- 東大寺の法要で使用された供養具や荘厳具
- 伎楽の装束や楽器類
- 造東大寺司関連の品々(工具、文書など)
- 宮中儀式具や武器・武具
展示品の95%ほどは奈良時代の日本製ですが、中国や朝鮮半島、ペルシアなどからの舶載品も含まれています。
宝物の特徴
- 多くは8世紀(奈良時代)に製作されたものです。
- 調度品、服飾具、仏具、文書など、多岐にわたる品々が展示されます。
- 錦張りの肘おき、色ガラス製の装身具、金と緑釉を使った鏡など、当時の高度な工芸技術を示す品々が含まれています。
正倉院について
正倉院は、もともと東大寺の正倉(穀物などを収納する倉)でしたが、奈良時代より宝物が納められるようになりました。
現在は宮内庁正倉院事務所が管理しており、毎年秋に勅封が解かれ、宝物の点検が行われます。
正倉院展は、日本の古代文化と工芸技術の粋を直接見ることができる貴重な機会であり、多くの人々に親しまれています。
正倉院展で見られる多くの貴重な宝物
正倉院展では、多くの貴重な宝物が展示されますが、代表的なものとしては以下のようなものがあります。
1. 赤漆文欟木御厨子(せきしつぶんかんぼくのおんずし)
- 高さ102cmの漆塗りの物入れで、正倉院宝物の中で最も由緒あるものの一つ
- 天武天皇の時代に作られ、6代の天皇に受け継がれた特異な存在
2. 玳瑁螺鈿八角鏡(たいまいらでんのはっかくきょう)
- 正倉院宝物の華やかさと世界性を象徴する宝飾鏡
- 夜光貝、鼈甲、琥珀、トルコ石、ラピスラズリなど、世界各地の素材を使用
3. 金銀山水八卦背八角鏡(きんぎんさんすいはっけはいのはっかくきょう)
- 直径40.7cmの精巧な宝飾鏡
- 背面に銀板を張り、主要部分に鍍金を施している
4. 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(おうごんるりでんはいのじゅうにりょうきょう)
- 正倉院唯一の七宝製品で、古代の七宝技術を示す貴重な資料
5. 金銅水瓶(こんどうのすいびょう)
- 長く低く伸びる注ぎ口と鳳凰の頭を持つ特徴的なシルエットの水差し
- 複雑な製作方法で作られた精巧な工芸品
これらの宝物は、奈良時代の高度な工芸技術と国際的な文化交流を示す貴重な例です。
正倉院展では、これら以外にも聖武天皇ゆかりの品々、東大寺に献納された品々、仏具、大仏開眼会で使用された道具など、様々な種類の宝物が展示されます。